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大学受験

菊池病と帯状疱疹。

自由気ままに見える息子ですが、実のところかなり神経質で身体もあまり強くありません。

小学3年の時に菊池病で2ヶ月の入院を経験してから、そんなに無理がききません。

中学入学と同時に剣道部に入部したのですが体調を崩すことが多く休みがちになり、戦績は悪くなかったけれど顧問の受けが悪く、団体戦のメンバーに選んでもらえないことがあったりもして、高校1年の終わりで退部しました。

高1の1年間は軽音部との兼部でとても忙しく大変そうでしたが、それでも二段をきちんと取るまで続けたのは偉かったと思います。

年に一回ぐらいずつ、無理をするとリンパが腫れ体調を崩すことを繰り返し、根本的な治療がないものですから様子を観続けるといった毎日でした。

しばらく元気に過ごしているなと安心していましたが、昨年の12月、高校最後の期末試験の直前にまた菊池病の再発らしきリンパの酷い腫れを起こしました。あまりの痛さに首を全く動かせないほどでした。様子を見てやり過ごせる状態ではなかったのでかかりつけの耳鼻科でステロイド剤を処方してもらい、一週間程度で何とか落ち着き胸を撫で下ろしました。

このあとは何事もなく試験を受けられますようにと願っていましたが、あろうことかセンター試験の前日に

「何だかブツブツできて痛い」

と訴えるので見てみると、背中と胸にどう見ても帯状疱疹としか思えない発疹があり、受診するとやっぱり帯状疱疹で。

センター試験前夜、19時に息子と二人でクリニックの待合室で順番を待っている時、さすがに

「何で今こんなことに」

と私は弱音を吐きそうになりましたが、なぜか息子は全く動じず

「あ、ニキビの方が気になるからそっちも見てもらおっと。ラッキー。」

と満足気で。

繊細なのか図太いのか良く分からなくなりました。

こんな我が家ですから、滞りなく試験が受けられたら大成功と本気で思っているのです。

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