娘が幼稚園から高校までお世話になった学校では、月に一度、保護者向けに宗教講和の会が開かれていました。
神父様をお呼びして様々なお話を伺うのですが、ほとんどが神父様の日常や子育てのヒントなどあまり宗教色のない内容で、楽しく参加できる会でした。
会の始まりには、毎回有志のお母様の伴奏でいくつか聖歌を歌い、
そのあと『親の祈り』を皆で唱えました。
『親の祈り』は幼稚園や学校で配布されたり、病院などに掲げられていることもあるので、目にしたことがある方も多いかも知れません。
私も子供たちが小さい頃はリビングの壁に貼って、いつでも見られるようにしていました。
子供に対して「こうなって欲しい」「あそこを直して欲しい」と願うのではなく、
祈り手である親自身が「私を、子供にとって良い親にしてください」と祈るのです。
この祈りを読むたびに、いつも反省させられます。
子供のためという大義名分でもって、自分の願いを叶えようとしていなかったか?
子供の心を蔑ろにしていなかったか?
子供の望みより、世間体を気にしていなかったか?
情けない自分自身の姿に目を向けさせられ、立ち止まらせてくれる、そんな祈りです。
これからも自分自身を省みる縁として、側に置いておこうと思います。
『親の祈り』
神様
もっとよい私にしてください
子どもの言うことをよく聞いてやり
心の疑問に親切に答え
子どもをよく理解する私にしてください
理由なく子どもの心を傷つけることのないように
お助けください
子どもの失敗を笑ったり怒ったりせず
子どもの小さい間違いには目を閉じて
良いところを見させてください
良いところを心からほめてやり
伸ばしてやることができますように
大人の判断や習慣で子どもをしばることのないよう
子どもが自分で判断し自分で正しく行動していけるよう
導く知恵をお与えください
感情的にしかるのではなく、正しく注意してやれますように
道理にかなった希望はできるかぎりかなえてやり
彼らのためにならないことはやめさせることができますように
どうぞ意地悪な気持ちを取り去ってください
不平を言わないように助けてください
こちらが間違った時にはきちんとあやまる勇気を与えてください
いつも穏やかな広い心をお与えください
子どもといっしょに成長させてください
子どもが心から私を尊敬し慕うことができるよう
子どもの愛と信頼にふさわしい者としてください
子どもも私も神様に生かされ、愛されていることを知り
他の人々の祝福となることができますように