娘の幼稚園受験の際は、当時住んでいたマンションで仲良くしていたお友達のママからご紹介いただき、個人の受験塾にお世話になりました。（後に小学校受験で息子もお世話になりました）
ご紹介のみで入塾できる（稀にお断りされることもあるらしい）、知る人ぞ知るといった雰囲気の寺子屋のような佇まいのお教室でした。
その見かけの雰囲気からは想像もできないのですが、現在まで毎年錚々たる有名幼稚園、有名小学校に多数の生徒を確実に合格させ続けている、本当に実力を付けてくださるお教室です。
つい先日室長先生とランチをご一緒しましたが、当時と変わらずパワフルで愛情深く、我が子のように生徒たちを思う先生のお気持ちが言葉の端々から伝わってきました。
二十歳を過ぎた娘のことをいつも気にかけてくださっていて、先生からお誘いいただき娘はその塾でアルバイト講師として中学生を指導しています。医学部の授業は必修ばかりで空き時間はなく、実習が入れば何時まで拘束されるか予測が立ちません。そんな娘の状況を最大限に考慮してくださるので、なんとか続けることができています。
主人も私も東京出身ではなく、大学以外は公立の学校でしか学んだことはありません。身内にたった一人も、志望幼稚園の関係者はおりませんでした。側から見れば無謀な挑戦だったことでしょう。
それでも１０倍以上の倍率を乗り越え合格をいただきました。
私立ですから、もちろん縁故や強いパイプでもって合格される方もおいででしょう。私はそれを不公平だとは思いません。なぜなら、そういった方々が綿々と受け継いでいらした伝統にこそ、魅力を感じて志望したのですから。
なんのご縁もない庶民な我が家は、愚痴ったところで過去は変えられないのですから、子供と一緒に積み重ねた日常を、ありのまま見ていただくしかありませんしね。
幼稚園受験は親の受験です。
親自身が、より良い親であろうと学び、その姿で子供に接することで、子供は自然とより良く成長する。
そんな、単純明快な仕組みだと私は思っています。
そしてほんの僅かな数でも一般枠は必ず存在し、チャレンジする価値はあると思っています。
我が家の経験がそれを証明していますから、どうぞお子さんに良い環境を与えることを諦めないでくださいね。
